
腰痛
腰痛は怖くない。
手術が必要な腰痛はほとんどありません。
痛みが強いときには無理は禁物ですが、過度の安静もよくありません。
適切なリハビリ(運動療法)が大事です。
レッドフラッグサイン(安静時の痛み、発熱、下肢の痺れなど)の見極めが大事。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、化膿性脊椎炎、悪性腫瘍、非特異的腰痛
膝の痛み
中高年の膝痛の主な原因は、関節軟骨の摩耗と半月板の傷です。
ヒアルロン酸(スベニール、アルツ)の注射と下肢の筋力を鍛える事で痛みを治す事が出来ます。
病院でのリハビリや自宅での運動を指導します。
変形性膝関節症、半月板損傷、脆弱性骨折、骨壊死、関節リウマチ
首、肩の痛み、肩こり
肩の周りの筋肉をほぐし、肩の運動をする事で肩関節の機能を回復させます。
肩甲骨を動かせるようになる事がポイントです。
中高年の場合、腱板に傷があることが多いので、ヒアルロン酸の注射も併用します。
頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、後縦靭帯骨化症、五十肩、肩関節周囲炎、腱板損傷、四十肩、結晶誘発性肩関節炎、石灰化
骨粗鬆症
平成15年頃から新しい薬が次々と開発され、骨粗鬆症の治療は大きく進歩しました。
早期に治療を開始する事で骨折のリスクを50%以上減らします。
転倒での骨折や、いつの間にか骨折を生じていれば、それは骨粗鬆症です。
20〜44才の平均骨密度の70%以下は骨粗鬆症です。治療の目的は骨折の予防です。
月1回の飲み薬、注射、半年に1回の注射などがあります。(ビスホスホネート製剤、抗RANKL抗体製剤などの骨吸収抑制剤)
骨折を早く治す注射もあります。(骨形成促進剤)
胸、背中の痛み
帯状疱疹、胸椎黄色靭帯骨化症、脊椎圧迫骨折、骨粗鬆症
肘痛
テニス肘、上腕骨外上顆炎、上腕骨内上顆炎、変形性肘関節症、肘部管症候群
手首、指の痛み、しびれ
手の痛みやしびれは様々な病気で生じます。
最も多いのは腱鞘炎です。親指と中指に多いです。特徴は、指を曲げ伸ばしする時にカクンと引っかかることです。これを「弾発」といいます。
40歳以降の女性にはへバーデン結節も多いです。指の第1関節(DIP関節)が少し腫れて、押さえると痛みます。節が太くなります。
リウマチは第2関節(PIP関節)、第3関節(MP関節)、手首が腫れて痛みます。
親指、人差し指、中指がしびれるときは手根管症候群が疑われます。手首の腱鞘炎です。手をたくさん使った時に生じます。パソコン入力が原因のこともあります。糖尿病の人はなりやすいです。リウマチが原因のこともあります。起床時に手のしびれが強いことが特徴です。
関節リウマチ、腱鞘炎、手根管症候群、ヘバーデン結節
股関節痛
亜脱臼、臼蓋形成不全、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、脆弱性骨折
膝の痛み
変形性膝関節症、半月板損傷、脆弱性骨折、骨壊死、関節リウマチ
足首捻挫/すね/くるぶし
子供の捻挫は骨折を生じていることが多いです。少しひねっただけと考えずに、必ず病院を受診しレントゲン検査、エコー検査を受けましょう。レントゲン検査で分からない骨折も多いのですが、エコー検査で診断できます。骨折があれば、約1か月間のギプス固定が必要です。治療が遅れると捻挫がくせになります(捻挫を繰り返す)
シンスプリント、疲労骨折、捻挫、変形性足関節症